かんたんな前方定位、リアの使い方

 

良い音で聴くだけならばフロントのみで十分。

これはホームオーディオの話。

 

十分かもしれないけれど、車という特殊な環境において、リアを利用する事の効果は絶大です。

音場作りにどれだけ助け船となるか。

 

「それはフロントがきちんと鳴っていないからだ」

なんて反論も聞こえて来そうですが、フロントがきちんと鳴っているなら尚更効果的です。

 

車によって異なりますが、前後のバランスは6:4~9:1。

 

 

まずは、かんたんに鳴るフロントのスピーカー。

・17cm

・能率が高い物

・浅型

 

でしょうか。

 

スピーカーは小口径になる程セッティングは難しい。

17cmの浅型は低音も出るし、広がりもある。

能率が高いスピーカーは相性の良いアンプも豊富。

 

セパレートで言えば、17cmは小口径の物よりも、ツィーターセッティングの誤魔化しが効く。

誤魔化している時点でアウトですが、音を鳴らす前にツィーターの位置を決めて作業に掛かる昨今ですから、誤魔化しだらけ。

 

 

 

フロントを引き立てる。

リアは引き立て役に徹する。

 

引き立て役は出しゃばらない。

これ鉄則ですね。何事にも。

 

リアの音質を「出しゃばらない音」にする。

解像度押しの音にしないとか、音飛びし過ぎる音にしないとか。

 

 

もちろん、取り付けは手を抜かない事です。

 

安易に、フロントより安いスピーカーを付ければいい。

なんて思わない事。

スピーカーの値段程いい加減なものはない? ですから。

10万を凌ぐ1万のスピーカーは珍しくなく存在します。

 

 

サラウンドスピーカーが上質ではない理由は、音が良すぎると映像を食ってしまうから。

リアスピーカーが主役的だと、耳をリアに持ってかれてしまうし、調整がしにくい。

 

幼稚な理由付けですが、セッティングが進みます。

 

 

センターヴォーカルが正義か?

聞いている人が正義ならば正義です。私も以前はセンターヴォーカルに拘りました。

当時の車は車幅が無く、縦のある車だった事も有ってか、たまたまか、センターヴォーカルで気持ちよく鳴ってくれました。

しかしそれ以外の車では、私の耳ではセンターヴォーカルが正義ではありませんでした。

以降は「センター寄り」が定位置。

 

やはり運転席に座って同条件で左右を鳴らす訳ですから、「センター定位が一番自然」にはなり難い。気がします。

無理やりセンターに持っていくと、妙に平面的に感じてしまいました。

 

リアで鳴っているサブウーファーの音をフロントガラスに被せる。

私は好きではありません。

縦の広がりがなくなるし、不自然に感じます。

 

音には習性があります。

高音が上に上がり、 低音は下を這う。演奏会場しかり

それに反すると立体的な音に感じられない。

無理に矯正すると平面的になってしまいます。安いテレビで音楽番組を見ているような音。

 

前後左右隅々まで広がり、ヴォーカルがセンター寄り。

これが最も自然に鳴っている気がします。