スピーカーの値段

 

お気に入りのユニットを頂きに伺った際に聞いたお話

 

 

もう完全な国産スピーカーは作れなくなってしまったよ。
さっきのスピーカーのフレーム、ダンパー、ボイスコイルもブチルゴムのエッジもコーンも全て国産だったけど、今は景気が悪くてみんな作るのやめちゃったよ
※因みに頂いたスピーカーはジュラルミンボイスコイル採用。海外の名門の多くが採用するも、故障の多さから使われなくなったジュラルミンボイスコイル。対して日本製のジュラルミンボイスコイルは故障はほとんどない

 

海外の工場で製造されている物ですが、値段設定の基準はなんですか?
例えば、同じ様なフレーム、コーン、エッジ等、作りも質感も大差なく見え、明らかに同じ工場で作ったと分かる物でも値段が倍、5倍、下手をするともっと違う場合があります。
見た目では分からない部分で値段が違ってるんですか?

海外で製造する場合のメリットは安さなんだけど、コーンを紙からカーボン系にしたり、ケブラー製にしたりしても、元が安いから大した差額にはならない。

昔と違って、無駄にとは言わないけど、フレームやマグネットが豪華になったでしょ。安いから。
値段の基準は各メーカーそれぞれの算出基準があって、利益を5割取るA社、7割取るB社、社内の経営方針によるね。
だから音と値段が一致しないケースがよくある。

 


例えば、名門スピーカーの多くが国外生産になっていますが、やはり良い音で鳴っています。それも原価自体はそんなに変わらない?

変わらないよ。音の違いは各メーカーのノウハウだね。海外に発注するものでも設計はメーカーでしているから良い音になる。
その上で、お客さんに与えられるであろう満足度を考慮して売価を決めていく。


そうなると、よく○○らしい音とか言いますが、大差無くなってしまいますね

スピーカーなんて同じメーカーでも十種十色だからね。
ホーム用ならエンクロージャーの形状で音を作れる。車用なら付属ネットワークの特性で「○○らしい」を出しているかな。
実はラインナップで最も当たりが多いのはエントリーモデルなんだ。かんたんに鳴らないと駄目だから真剣に作っているよ。
最上級モデルは高級な取り付けがセットみたいなもんだから、カタログスペックさえ追えば良い。鳴らなきゃ取り付けのせいに出来るし。
だから開発にも時間は掛からない。


今度日本のメーカーから超高いスピーカーが出るそうです。

高い材料を使うみたいだね。高い材料で小ロットだと当然高くなるよね


こんな話を伺いました