スピーカーの値段2

 

 オーディオ機器の制作会社に遊びに行き、12種類のスピーカーで視聴させて貰いました。


価格的には2万円~20万円程。

フルレンジ~セパレート3wayのスピーカーが、それぞれエンクロージャーに入ってセレクターで聴く事が出来ます。

 聴いた感想は、2万も17万も甲乙は付けられない。
 ・フルレンジにはフルレンジの良さが有る。
 10cmにしか出来てない表現がある。
 ・セパレートだから出せる色気がある。
 ・コアキシャルだからこその表現がある。
 ・素材各々の音がある。



私:どのスピーカーが気に入ってますか?
社長:良く聴くのは17cmのセパレートかな。君は?



私:超薄型(2,5cm)12㎝のフルレンジが気になりました。硬めだけど渇いた独特の良い音ですね。
どれも十分に信号を処理出来ていて、それぞれの良さが有りますね。
値段って有ってないようなもんだなと。目隠しテストしたらみんな分からないんじゃないですか?

社長:耳のある業界人なら簡単に分かる。君も分かっているでしょ?
良い音の順に言ってしまうと値段は当たらないけど、音を聴けば素材や造りが分かるから値段順には言える。

 

値段の基準は部品の数だよ。フルレンジはパーツが少ないし、セパレートはその数倍のパーツが必要になる。組み上げる手間も時間も掛かる。
 変わった事をすれば既存のパーツが使えない。新しい素材を使えばロット数的に高くなる。


 

私:やはりコストパフォーマンス的にはフルレンジが最強ですね。フルレンジに始まりフルレンジに終わるですか?

社長:今はフルレンジに始まらないでしょ?
フルレンジは究極の点音源で、人が聴き取れる周波数に絞られた合理的なユニット。でも「自然な音」という表現がされるのは失敗したセパレートと比べてるからだね。

自然に聴かすには、耳では聴き取れない帯域だって出してやらなきゃ駄目。
ツィーターだって、より自然な音を出す為につけ足された物。
セパレートはセパレートにしか出来ない調整が有るし、音域ごとに適した材料がある。 

僕はフルレンジの良さは、自然さから一線を画した雰囲気にあると思う。


私:でも安いスピーカーでも再生という面だけで言えば十分ですね。
社長:高級アンプを鳴らす性能を持ったスピーカーは安くても十分作れる。好かれるスピーカーを作るのが難しいんだ。